da Vinci Surgical System

ダヴィンチとは…

 da Vinci Surgical System(ダヴィンチ・サージカルシステム)は、インテュイティヴ・サージカルが開発したマスタースレイブ型内視鏡下手術用の医療用ロボット。内視鏡下手術用ロボットの代表であり、患者への低侵襲な手術を可能にする。システムは、サージョンコンソール、ペイシェントカート、ビジョンカートなどから構成され、2000年7月にアメリカ食品医薬品局(FDA)より承認。日本では2009年に厚生労働省薬事・食品衛生審議会で国内の製造販売が承認された。現在では、大学病院を中心に国内で約40 台が導入されています。
 アメリカの企業が開発した手術用ロボットは、万能の天才レオナルドダヴィンチに因んで名前が付けられました。元々は戦場で傷ついた兵士を米国本土から遠隔手術をするために開発されており、執刀医は数メートル離れた場所にある操作台から、患者の腹部にあけた小さな穴に鉗子やメスを取り付けたロボットアームと内視鏡を挿入し映し出される画像を見ながら遠隔手術をする仕組みになっています。

 
 

↑ Patient Cart(ペイシェントカート)

医師の手の動きを正確かつ繊細に再現して、手術を行うのがPatient Cartです。 Patient Cartの鉗子には人間のように関節があり、腹腔鏡下手術では不可能だった「手」のような動きを再現できます。ロボットを用いた手術= オートメーション手術というイメージがありますが、da Vinciは医師の手の動きを再現し、手術を支援するロボットであり、手術操作は医師が行います。

↑ Vision Cart(ビジョンカート)

da Vinciを操作している医師以外のスタッフは、Vision Cartのモニタを見ながら手術をサポートします。患者さんの全身管理は麻酔科医が担当し、鉗子の状態などの状況は、他のスタッフが把握して術者に伝達します。

↑ Surgeon Console(サージョンコンソール)

医師がPatient Carの鉗子を操作する機械です。拡大された高解像度3次元立体画像を見ながら、両手でda Vinciを操作します。画像が3次元化されたことにより、従来の腹腔鏡下手術と違い、奥行きを読み取って鉗子を動かすことができるようになり、より正確かつ安全に手術を行うことが可能になりました。

 

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