人工透析治療とはどんなもの?
まず、透析の話をする前に腎臓の働きについて説明する必要があります。腎臓は『臓器の中でもかんじんだ』と言われるくらい重要な臓器です。腎臓は体のちょうど腰のあたりに位置し、背骨を挟んで両側にそら豆の形をした握り拳大のものが2つあります。
腎臓の主な働きは下記のとおりですが、尿を作って体の外に出すことが一番大事な機能です。そのことによって体内のバランスを維持することがもっとも重要です。
- 老廃物の排泄 (尿素窒素、クレアチニン 等)
- 水分の調節
- 電解質バランスの調節(ナトリウム、カリウム 等)
- 造血刺激ホルモン(エリスロポエチン)の分泌
- ビタミンDの活性化
- 血圧の調節 等
しかし、何らかの原因で腎臓が悪くなると、尿が作れなくなり、本来尿として体外に出されるはずの水分や老廃物質、有害物質が体内にたまってしまい、体内バランスがくずれて最終的には死に至ります。したがって、腎臓が悪くなって機能しなくなった場合、その体内でいらない水分や物質を体外にだす治療法が必要になってきます。それには体の腹膜を利用した腹膜透析やダイアライザーという人工腎臓を用いて本来果たしていた機能の一部(水分の除去や老廃物質、有害物質の除去)を人工的に行う治療法が行われます。これが透析治療です。
