化学療法は抗がん剤を使用した治療で、がん細胞の増殖や成長を抑えたり転移や再発を防ぐ目的で行います。内服や注射で全身にくまなく薬剤を行き渡らせることにより、広い範囲に治療の効果が及ぶことが期待できます。抗がん剤の種類は疾患により規定されますが、その種類はますます増加しており、保険治療も可能となってきています。
 その一方で、抗がん剤には副作用もあります。吐き気やだるさ、血液の異常(白血球数の低下等)や脱毛など症状は種々ありますが、症状が出現する時期は治療方法によってある程度一定しています。これらの副作用に注意しながら抗がん剤を正確に投与し、治療を進めていくためには、専門の知識を持った医師や看護師、薬剤師がチームとなって治療を行うことが重要です。
 当院には、がん化学療法や薬物療法の認定を受けたスタッフがおります。少しでも副作用を軽減し治療効果があげられるよう、一丸となって治療にあたります。

化学療法室

 化学療法室には、15台の専用ベッドをご用意しております。長時間になることもある治療ですが、リラックスした状態で受けていただけるように環境を整えています。専門の認定看護師や認定薬剤師が常駐し、副作用などの異常が発生した場合は迅速に対応します。