◇ 皮膚科の特徴
当院では地域の皮膚科医療の要として、アトピー性皮膚炎などの日常的な皮膚疾患のほか、自己免疫性水疱症、膿胞性乾癬、血管炎、膠原病、皮膚悪性腫瘍、重症薬疹など広範囲にわたり診療を行っています。非常勤医師として川名誠司日本医大前教授、又吉武光日本医大講師を迎え、専門性の高い分野の診療にも積極的に関わり、より正確な診断、より高度な医療を心がけています。
《 アトピー性皮膚炎 》
一版的な内服、外用治療のほか免疫抑制剤、漢方薬、紫外線療法などさまざまな治療を総合的に組み合わせて治療しています。
《 皮膚腫瘍 》
メラノーマなど悪性腫瘍の診断に有用なダーモスコープを備え、より精度の高い臨床診断が可能なほか、積極的に手術と病理診断を行っています。病理検査に関して診断の難しいものは大学病院などと連携し質の高い診断を目指しています。
《 尋常性乾癬 》
内服、外用治療のほか、エキシマランプによる紫外線療法などの専門的な治療を併用しています。特に当院は生物学的製剤の数少ない認定施設のひとつであり、最新の乾癬治療を行っています。
《 アレルギー検査 》
パッチテストやプリックテストなど各種のアレルギー検査を積極的に行っているほか、入院しての内服テストなど一歩踏み込んだ検査にも対応可能です。
薬剤アレルギーや金属アレルギー検査のほか、当院は近年新たな話題になっているレジンアレルギーについても専用試薬を用意している限られた医療機関のひとつであり他の皮膚科ではできない検査も可能です。
《 自費診療 》
肝斑などのしみに対する外用療法や、ニキビ、ニキビ痕に対するケミカルピーリングなど自費診療も行っています。 また、男性型脱毛に対する内服治療や、痛くないイボ治療として近年注目されている高濃度サリチル酸軟膏も使用しています。
◇ 研修の目標
皮膚科は皮膚のみならず、全身性疾患やアレルギー性疾患を診断する契機ともなることがあります。正しく皮膚の症状を分類し、皮疹から免疫反応や病理を推測する技量を見につけることで臨床医としての総合的なスキルアップを目指します。
◇ 研修医に一言
将来皮膚科を目指す先生のみならず、内科や他の科を目指す先生にとっても皮膚科の知識を学ぶことは人間の全身を管理するという上で有用な経験となります。興味がありましたら是非勉強してみてください。
 

森田 孝

出身大学:
日本医科大学
所属学会:
日本皮膚科学会、日本接触皮膚炎・アレルギー学会