Hiroaki Satoh

佐藤 裕明

昭和薬科大学卒業 /1998年度入社/副薬局長

-----がん薬物療法認定薬剤師とはどんな資格ですか?

 日本病院薬剤師会が認定する資格です。がん医療に関する知識と技術を身に着け、薬物療法に関して医師や看護師に提案し、患者さんによりよい医療を提供することができる薬剤師に認定されます。
 

-----どのような仕事をするのでしょうか?

 当院の抗がん剤の薬物療法は2泊3日などの短期入院で実施することが多いです。初めて抗がん剤治療を受ける患者さんの多くは不安を抱えています。治療への不安を解消するためには、抗がん剤の専門家であるがん薬物療法認定薬剤師の介入が不可欠です。
 患者さんは診察時に医師から説明を受けていますので、まずはその理解度を確認します。患者さんがどのようなことに関心を持ち、どのようなことを心配しているのかを把握し説明します。治療中は患者さんの副作用症状を把握し、主治医へ処方提案をすることもあります。
 退院時にも、今後のスケジュールや副作用について説明し、必要に応じて医師へ追加の処方提案を行い、看護師とも情報を共有しています。退院後も患者さんが安心して治療を受けられるように、保険薬局薬剤師とも連携し治療が継続できるようにアドバイスをしています。

-----患者さんへの対応で気を付けていることはなんですか?

 がん患者さんは仕事をしている方も多いです。そのため、感染防止対策など日常でできる副作用対策を説明し、過剰に注意しすぎて負担とならないように配慮しています。
 

-----最後にメッセージをお願いします!

 がん薬物療法薬剤師は治療の内容を理解しサポートすることも大事ですが、患者さんの不安を軽減することも大切な役割です。
 当院はがん薬物療法の症例が豊富にあります。採用薬も1500品目以上あるため、幅広く薬剤師業務を習得することができます。
 当院で臨床薬剤師として経験を積んでみませんか?