da Vinci Surgical System

医療ロボットダヴィンチ 会津中央病院にてダヴィンチ手術が行われています。

 このダヴィンチ手術について、会津中央病院で手術が行われています。この医療ロボットダヴィンチにより手術精度が高まり、患者にとっても術者にとってもストレスが少なくなったと言われます。開腹手術に比べると、圧倒的に出血量が少なくまた、肉眼では見えない部分まで内視鏡の画像を拡大出来るので神経や血管を損傷するリスクが低く、正確で精密な手術が可能となりました。泌尿器科領域においては、保険適応となった前立腺がんに対する手術が主に行われます。2000年から導入が本格化した米国では、前立腺がんの手術といえばロボットで行うことが当たり前というくらい普及が進んでいます。
ダヴィンチ手術の適応

 前立腺がんの手術は、開腹手術や内視鏡を使用した腹腔鏡手術が主な手術方法でした。しかし、最近はロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(ダヴィンチ手術)が行われるようになり、がんの病状や進行状況、患者さんのライフスタイルを考慮してそれぞれの治療法を選択していきます。ダヴィンチの手術適応は、T2以下(前立腺に限局する腫瘍)を基本としており、前立腺被膜を越えて進展する腫瘍に関しては、開腹手術を選択していきます。

医療ロボット ダヴィンチ

 ダヴィンチによる手術は、鉗子やカメラなどを医師が直接的に操作するのでは無く、ロボットアームに付いた鉗子などを、遠隔操作により手術を行います。手術は患者さんの腹部に小さな穴を空け、3本のアームと内視鏡を腹部に挿入し腹腔鏡下にて手術を行います。基本的には従来の腹腔鏡下の手術と同じですが、ダヴィンチ手術の場合は、手術器具を医師が直接的に操作するのでは無く、術者はコンソールボックスという操作パネルにて3D画像を見ながらロボットアームを操作して手術を行います。このロボットアームですが、人の関節のようになめらかに動きますので、細かい作業も正確に簡単に行う事ができます。さらに、今まで直接見えなかった前立腺の裏側や狭い部位までカメラを挿入し自由に拡大してみる事ができますので、より安全に手術を行う事ができるようになりました。

ダヴィンチ手術

 このダヴィンチ手術は、術野がよく見えてストレスなく安全に手術を行えるのが最大の利点です。ダヴィンチの特徴は見たいところを見たい方向から自在に拡大して見られ、人間の手が届かないような狭いところにまで器具を入れてスムーズに操作することができます。つまり、血管の処理や神経温存など細かい作業や、狭い空間や見えにくい部位の処理を行うには、人間の手や肉眼よりロボットのアームやカメラを使った方がスムーズに行なえるのです。また、各種鉗子を付けたロボットアームも、人間の手の動きを正確に再現します。ロボットにしかできない動き(関節の回転や微細で正確な動き)が加わることで、開腹手術でも困難であった動きが可能となっています。この手術を行うには、ダヴィンチ サージカルシステムのライセンス取得が必要で、病院での症例見学やらオンライントレーニング、オフサイト及びオンサイトトレーニングを受けなければなりません。

 会津中央病院ではダヴィンチ手術を行うにあたり、低侵襲外科委員会を立ち上げ、手術方法や問題点の検証、関係部署の調整、高度医療の開発情報とそのプロセスの適正な共有や管理を行っています。日本医科大学泌尿器科教室の支援を受け、安心安全な高度医療を円滑に提供出来るよう実施しております。

前立腺がんとは

 前立腺がんは、前立腺と呼ばれる男性のみに存在する生殖器の中にがん細胞が発見される病気です。欧米では男性の罹患率第1位のがんですが、最近は日本でも患者数が増えて参りました。前立腺がんの初期はほとんど症状がありません。進行すると排尿困難、頻尿、残尿感、夜間多尿などがあり、前立腺肥大症と似たような症状を呈します。さらに進行すると、リンパ節や骨に転移しますので、早期に発見し早期に治療する事が大切です。最近は、PSA検査と呼ばれる血液検査が普及し、血液検査でも前立腺がんが発見できるようになってきました。

 
 
 会津中央病院 常勤医師
濵﨑 務先生
日本医科大学を1992年に卒業され泌尿器科教室へ入局されました。
2002年頃から、前立腺全摘などの手術を腹腔鏡下手術で行い、
現在に至まで200症例以上の経験を有している。
 
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本Endourology・ESWL学会
泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
 

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