会津中央病院 薬局長

鈴木 涼子

Ryoko Suzuki

薬のマークは薬剤師

 私たちは昨年の夏に白衣からスクラブにユニフォームを変えました。
 病院薬剤師として働くメリットのひとつとして「チーム医療に携われる」ことがあります。チームのメンバーは医師や看護師だけでなく、栄養士やMSW(医療ソーシャルワーカー)などの他職種で成り立っています。病院では白衣をきている人がたくさんいます。医師、臨床検査技師、栄養士、医師事務補助者など・・・。多くの職種が携わっている中、一目で「薬剤師」だと分かるように今のユニフォームに変わりました。
 今のユニフォームを選ぶときに、どうしたらすぐに薬剤師って分かってもらえるだろうかとスタッフ同士で検討しました。袖口のカプセルマークは「薬」を連想させます。薬剤師と刺繍されていますが、カプセルマークを見れば文字が見えなくても「薬剤師」と分かってもらえるだろうと、このマークを入れることにしました。

 「薬剤師」だとすぐに分かることで良いことがあります。病室で患者さんが薬剤師に話しかけやすくなったことです。薬のことでちょっと薬剤師に聞きたいな、と思っても白衣のときは病室にきたスタッフが薬剤師なのか、そうでないのかがネームを見ないとわからなかったものです。
 今は、患者さんから積極的に「薬剤師さん」とお声かけしていただけています。とても嬉しいことです。
 

 袖口のカプセルマークは、遠くから見ると起き上がり小法師に見えるそうです。(見えますか?)
 起き上がり小法師は倒してもすぐ起き上がる、七転び八起きの縁起物として愛されている会津の伝統工芸品です。私たちも起き上がり小法師のごとく、何事にもあきらめず根気強く色々なことにチャレンジできる職場にしたいと思います。

 薬剤師が患者さんの身近な存在であるように、そして薬剤師として責任ある行動がとれるように思いを込めた新しいユニフォームで、一緒に働いてくれるスタッフをお待ちしています。