主な治療内容

 

美容外科手術

 

【局所麻酔】

■上眼瞼シワとり

上まぶたの皮膚がたるんだりしわができたりして、うっとうしくなったら手術で余った皮膚を切り取る必要があります。
方法には2種類あり、二重の線に併せて皮膚を切り取る方法と眉毛の下の皮膚を切り取る方法があります。どちらがよいかは医師の判断と患者さまの希望とをよく話し合って決めます。
なお、上まぶたを上げる筋肉が弱くなって物が見づらいとか、肩がこるという場合は眼瞼下垂という病気の可能性があり、この場合は保険適応で手術ができます。

■下眼瞼形成

下まぶたがたるんで袋状となったり影ができて黒く見えるということは、多くは30代から気になるものです。軽い場合は光治療でよくなる可能性が高いですが、40代以降の方は手術で余った皮膚や出っ張って来た脂肪を取り去った方が確実な場合もあります。
手術方法は、まつ毛の下ぎりぎりの所で皮膚を切って、余った皮膚や筋肉、場合によっては出っ張りの原因である脂肪を取り去ります。
併せて筋肉を目の外側の固い組織に縫いつけて下まぶたを引き締めます。
なお、下まぶたのまつ毛が内側に入って目が痛いというような症状がある場合は保険適応で手術ができます。

■重瞼(埋没法及び切開法)

一重まぶたや中途半端な二重瞼をはっきりとして二重瞼にする手術です。
普通の若い方は小さな切り口(2mm位の物を通常2か所)に糸を掛けて二重を作る埋没法を行います。この方法は片目10分位ででき手術も簡便です。ただし、まれに後遺症として掛けた糸がほどけて一重に戻ったり、糸が合わなくて化膿したりすることがありますので、注意が必要です。
切開法は、皮膚を切ったり少し切り取って二重瞼を作ります。
上まぶたが厚ぼったい方や余っている方、埋防法で起こりうる後遺症を避けたい方などに最適です。最後に縫うので1週間後に抜糸が必要です。

■隆鼻

鼻を高くしたいが体の他の場所は傷つけたくない、という方は鼻の穴の中を切ってシリコンインプラントを挿入します。ただし、後遺症としてシリコンは異物なので体に合わなかったり、化膿したりすることがまれにあります。 経過観察が必要です。

■隆鼻(耳介軟骨法)

シリコンなどの異物で起こりうる後遺症を避けるために、自分の軟骨を鼻を高くする材料に用いることもできます。
ただし、耳の軟骨や胸の肋軟骨をとるので、体に傷ができます。
胸の肋軟骨を使う場合は全身麻酔が必要ですが、耳の軟骨を使う場合は局所麻酔でもできます。しかし、あまり高い鼻はできませんので、できばえはシリコンを使った場合には劣るかもしれません。

■整鼻

鼻の形が極端によくない場合、例えば鼻が横に広い、左右の穴の形が不ぞろい、極端な団子鼻である、などの場合はより自然な形にする手術はできます。ただし、本人がそう思っていてもわれわれ医者が見ておかしくない場合は絶対に手術はしません。
なお、生まれつきの鼻の変形、鼻骨骨折の古くなった変形、口唇裂手術後の変形などは保険適応です。

■刺青除去

刺青は、大きさ、色(赤や青がはいってないかなど)、すじ彫りかベタ彫りか、何カ所かなどによって除去方法が違います。黒のスジ彫りならばレーザーでかなり取れますが、費用はかかります。
赤や青が入っていたりベタ彫りや深さの深い素人彫りはレーザーでは取れないことが多いです。大きなものは削って皮膚移植が必要かもしれません。
幅の狭いものなら切り取って縫い合わせた方が確実に取れます。大きなものや何カ所もあるものはこれらの方法を組み合わせて取ります。
いずれにせよどういうプランが最も経済的・期間的に有利か考えて提示しますので、一度御相談ください。形成外科専門医ができるだけ費用がかからないよう最適に検討致します。



【保険適用】(主に形成外科で対応します)

■先天性眼瞼下垂症

生まれつきの上まぶたを動かす筋肉が弱くて目が開きにくい患者様は手術でよくできます。両側の場合も片側の場合もあります。
方法は大きく分けると2つあります。1つは二重の線で皮膚を切ってまぶたを上げる筋肉を短くする方法です。
もう一つは太ももの筋膜を少し取ってまぶたを吊あげる方法です。どちらを選ぶかはわれわれ医者の判断にまかせてください。

■老人性眼瞼下垂症

誰しもが年をとるとまぶたが下がってきます。
その中で筋肉がゆるんで平常時でも黒目の半分位が隠れてしまうようなら、「眼瞼下垂」と診断でき保険適応の手術ができます。

■陥没乳頭(固定具別)

乳頭がもぐってしまい刺激しても出てこないような状態なら、「陥没乳頭」と診断でき手術が必要です。
まれに乳癌が潜在したり、乳腺炎の巣があったりするので、注意が必要です。 なお、手術後に再発を防ぐために固定器具が必要です。

■乳房再建(自家組織による)

不幸にして乳癌にかかり何らかの手術で乳房を失ったり、変形を余儀なくされた方の。乳房再建を行います。
方法は乳癌の状態は程度によって様々ですので御相談下さい。

■腋臭症

いわゆる「わきが」の手術は保険適応です。程度によって切開の場所や長さが変わるので御相談下さい。

■臍ヘルニア

生まれつきの「でべそ」で、再ヘルニアが原因であれば保険適応の手術ができます。

■真性包茎

男の包茎で、中身が出ない「真性」のものは、癌になることもあるので保険適応の手術ができます。

■ケロイド形成

ケロイドというのは傷跡やニキビ跡から出来て、赤く硬い腫瘍状となってどんどん大きくなるものを指します。
治療は場所と程度によって様々ですが、会津中央病院形成外科の派遣元である日本医科大学形成外科はケロイドの治療と研究では世界的といわれていますので、安心して御相談下さい。

■耳変形形成(先天性)

生まれつきの耳の変形や小耳症の形成手術は保険適応です。
御相談頂ければ最もよい手術方法を提示致します。

■口唇裂術後口唇外鼻変形形成

口唇裂の形成手術は初回が大切で、あとは就学前に鼻を少し治したり赤唇の食い込みを修正する位でほぼ完全にきれいに出来なければなりません。
とくに、白唇部の傷跡は最初の手術で出来たものは二度と切らないようにすべきです。
成長してから作った傷跡は最初の時の傷跡より目立つことが多いからです。
鼻の形成は出来るだけ左右の穴が対称になるように修正します。いずれも保険適応がありますので何なりと御相談ください。


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