海外研修(台湾)

 今回の海外研修では、台湾大学医学部及び医学人物博物館・台湾大塚製薬を訪問し、台湾における医学の歴史や
現在の医療体制と社会問題などを学んだほか、「医学の神様」を祀った保安宮などを観光しました。

日 時: 2018年11月1日~ 4日間
訪問先: 台湾大学・台湾大塚製薬

◇ 台湾海外研修を終えて

臨床研修医 原口 祥子

 今回の台湾研修旅行は、私の研修生活の中で非常に有意義な時間となりました。台湾独特の湿度の高い気候や日本にない果物、目に入るもの感じるもの全てが大変興味深く、好奇心を揺さぶられるものばかりでした。
 研修の中で特に印象深かったのは、台湾大学の医学人物博物館です。解説は全て漢字(北京語)での記載でしたが、台湾の寄生虫や感染病との戦いの歴史を垣間見ることができ非常に面白かったです。台湾は日本を追いかけるように高齢化社会が進行しているとのことで、今後日本の医学もまた台湾で生かされていく場面もあるのでしょうか。また、願い事を書いた灯籠を空に飛ばし成就願う、十份での体験も貴重な思い出となりました。夕暮れに空高く消えゆく水色の灯籠を眺めながら、(神頼みも大事ですが)何より自身の努力で「良い医師となれるよう」頑張らなければと、改めて心奮い立つ素晴らしい体験でした。
 最後になりましたが、今回台湾旅行でお世話になりました台湾大塚製薬の皆様、ガイドの陳さんならびにその他の研修旅行でお世話になった方々に厚く御礼申し上げます。

◇ 台湾海外研修を終えて

臨床研修医 大塚 礼央

 この度、武市病院長規格のもと台湾に海外研修機会をいただきましたのでご報告させていただきます。
 私は大塚製薬、台湾大学医学部及び資料館を見学させていただきました。大塚製薬では工場見学を行い、現地スタッフの方から台湾の保険制度や医療体制について学びました。日本でも大きな問題となっている出生率の低下、高齢化、医療費増大は台湾でも同様に問題となっていました。台湾大学医学部の資料館では日本により旧帝国大学の医学部として現在の台湾大学医学部が設立され今日までの医学発展の経緯が日本の歴史も交え展示されていました。過去に台湾でマラリアが日本字医師により撲滅されたことや森鴎外の息子である森於菟(もり おと)が台湾大学医学部の教授であったことなど日本人の活躍も多く記載されており同じ日本人として誇りに思いました。
 最後になりますが、この場をお借りして研修の機会を与えてくださった武市病院長及び引率してくださった方々に多大なる感謝を述べて結びと致します。