搬送状況から緊急オペまで早期処置の司令塔・初療(ER)

 消防通信指令センターと救急ワークステーションをつなぐ端末機による全国初の情報一元化により、搬送状況は、救命救急センターの初療室(ER)モニターへとタイムラグなく共有されます。医師をはじめ、待機するスタッフは、刻々と伝えられる情報にあわせ受け入れを準備。初療室(ER)には、生体監視モニター、人工呼吸器、麻酔器等を備えるほか、緊急時手術(開頭・開胸・開腹)も行える手術室を併設しており、心肺停止、多発外傷、広範囲熱傷など幅広い疾患に対応しています。脳卒中センター、循環器病センター、外傷再建センター、消化器病センターの各専門チームが、24 時間体制でチーム医療を提供しています。

*初療室は6つのブースの他、緊急時にも対応できる緊急手術室が設置されています。また、初療室に隣接し救急外来診察室や救急観察室も設置されているので、各種問診や診察、点滴などにもスムーズに対応できます。

緊急ワークステーション

「救命救急センターの"中央司令室"」

 救命救急センターの初療室には、中央司令室ともいえる通信システム、ホットライン、衛星電話、消防無線システムなどによる救急搬送システムが整備されています。地域の消防機関より救急隊が常駐し、搬送患者様の処置を医師、看護師と共同して行うともに、出動要請があれば救急ワークステーションより救急出動します。その為、全国で初めて通信指令センターと救急ワークステーションをつなぐ、端末機を設置しています。救急車はGPSで追跡され、どこを走行しているかがリアルタイムでわかります。