ラピッドレスポンスヘリとの連携

 会津地域のような広大な医療圏をカバーし、救急医療を提供するためのツールのひとつとして、ラピッドレスポンスヘリがあります。ラピッドレスポンスヘリは、会津中央病院救命救急センター独自のドクターカーと連携を行う小型ヘリで、救命の現場に医師・看護師などの医療従事者を先行して送り込み、ドクターカーが到着し医療を開始するまでの時間を更に短縮させる役割を担っています。持てる搬送ツールを全て使い、短時間で搬送できるよう会津地域の救急医療の充実を図っています。

会津地域は福島県土の4割近くを占め、その面積は5,420㎢。その広さは千葉県に匹敵します。会津若松市から100kmぐらいの地区に只見、檜枝岐というところがありますが、車で行くと高速道路がなく3時間はかかります。雪になると3時間半から4時間かかります。会津中央病院は、会津地域における唯一の第三次医療機関で、救急指導医施設として5名の救急専門医が常駐しています。他に救急専門医が常駐する医療機関は会津地域にはありません。夜間・休日に救命的手術全般に対応できるのも会津中央病院となり、重症患者は当院へ搬送されます。

ラビットレスポンスヘリ

 会津中央病院が独自に運用するRapid Response Heli(以下RRH)はRRHの目的とするところは、

  1. 緊急性を有する重症患者のもとへの医師搬送(医師介入時間の早期化)
  2. へき地医療機関への医師派遣
  3. 座位保持可能な僻地患者の移送
  4. 緊急医療物資の搬送

当院では、開設時に「ロビンソンR22」を1機導入し、2018年には2機目のヘリとして「ベル505」を導入しています。