会津中央病院救命救急センター
会津中央病院救命救急センターは、1986年に会津地域の第3次救命救急センターに指定され、約30年の歴史があります。会津地域唯一の3次救急医療機関で、地域のニーズに応え、軽症から重症まで広範な患者に対応しています。
会津地区は、千葉県とほぼ同じ面積を有し、それにもかかわらず峠の天候不良のためにドクターヘリが入って来られないことの多い会津地域において、約30年前に導入されたドクターカーの重要性は現在も変わりません。会津ドクターカーの特徴は、24時間・365日稼働していること、たとえて言えば動く集中治療室および手術室(気管挿管・人工呼吸・大動脈内バルーン閉塞や開胸といった侵襲的な手技、動脈圧などのモニタリング、循環作動薬等の精密持続注入が可能)であることです。ドクターカーとドクターヘリ・防災ヘリ・当院のヘリコプターとの協働も行っています。
心療内科医が救命センターに常勤していることも、市中病院としては珍しい当センターの特徴です。自殺企図の中毒や外傷、外傷を契機に精神に変調をきたした患者に対し、早期に介入しています。
救命救急センター概要
体制 | 第3次救命救急センター(24 時間365 日) 夜間休日外来(休日及び夜間) |
所在地 | 福島県会津若松市鶴賀町1番1 号 |
TEL | 0242-25-1515(代表) |
救急認定年月日 | 昭和43 年7 月20 日 |
センター運営開始 | 昭和61 年10 月1 日 |
主な対象疾患 | 救急疾患、多発外傷・広範囲熱傷・中毒・心肺停止・重症感染症・多臓器不全など |
病床数 | ICU:10 床、HCU:10 床(熱傷ベット1 床) |
主な設備 | 救命CT 室、MRI 室、DSA 室、初療室、観察室、洗浄室、各種診察室 ドクターカー2 台、高規格救急車、DMAT カー1 台、ラピットレスポンスヘリ2 機 |
年間実績 | センター入院患者延数 4,506 人/年 センター外来患者実数 4,276 人/年 救急車搬送受入人数 4,000 人/年 ドクターカー運行件数 360 人/年 |
DMAT | DMAT部隊(災害チーム) 医師、看護師、コメディカル、事務員等で構成され、大規模災害や事故などの現場に急行する医療チーム |
救急ワークステーション | 初療室には、中央司令室とも言えるGPS通信システムが整備され、ホットライン、衛星電話、消防無線システムなどが整備され、各緊急車輌とのリアルタイムの通信が可能。また、センター内には救急ワークステーションが福島県では初めて設置され、消防機関と連携した新たな救急搬送システムが始動 |
生体情報管理システム | 集中治療室内には、生体情報モニターシステム、生体情報管理システムが導入され、電子カルテの連動により更なる集中管理が可能。 |