臨床研修医
高校では成績は真ん中ら辺でした。周囲に医学部を志望する仲間が多く、自分も高校に入ってからは塾に通うようになりました。同期では理系クラスの半分近くは医学部に進学していきました。
部活は、中学校へ上がってからは他のスポーツもやってみたいという思いから陸上部に入りました。合宿では自炊をしていたのですが、男子校であったため誰も食事を作れず、ご飯をファンタグレープで炊いたときの不味さは今でも忘れません（笑）。大学へ進学してからはバトミントン部に入りました。1、2 年生のときは授業をさぼり毎日友達と練習していました。早く上達したいという気持ちが裏目に出て、練習のやりすぎで椎間板ヘルニアになってしまい3 年生のときに退部しました。それからは塾やマクドナルドでバイトをしていました。4 年生になったとき、たまたまネットで見かけたことがきっかけでカンボジアのボランティアに参加しました。現地の家庭で一緒に暮らしながら小学校で日本語や英語を教えたり、一緒に遊んだりしました。溜まった雨水で身体を洗ったり、虫が多いため寝るときは防蚊網が必要な生活は過酷以外の何物でもありませんでした。現地での生活を通し、今まで自分がいかに閉ざされた環境にいたか気付き、もっと世界のことを知りたくなりました。そこで5 年生の夏休みを利用し、カンボジア・ラオス・タイ・マレーシア・シンガポールを一人旅することにしました。これらの発展途上国を旅して気付いたことは、子供が非常に多いということです。そして、その子供たちが満足のいく医療を受けることができていない現状を目の当たりにしました。病院の周りには痩せ細った子供を抱いた母親がたくさんおり、何とかして診察してもらおうと懇願していました。いつの日か一人前の医師になったら、発展途上国などで活躍できたらと思います。
色々なことにチャレンジする機会を与えていただいております。疑問に思うことは質問すると熱心に教えていただけますし、定期的に勉強会などもあるため大変満足しております。
今は救命救急で研修しているのですが、やはりドクターカーに乗った症例は全て印象深いです。患者が病院へ運ばれてくるのを病院で待つのではなく、現場近くまで医師が行くことで治療が開始される時間が短縮されるため、命を救える可能性が高まります。先日は、夜中に14 歳の少年が橋から転落し、5 時間近く見つからないまま河の淵で発見された症例がありました。ドクターカーで現場の救急車とドッキングした際、少年は低体温で非常に危ない状態でした。しかし、すぐに治療を開始できたことで数日後には元気に退院していきました。会津中央病院の救命救急は会津地区唯一の3次救急を担う施設であるため、重症患者が運ばれてくることが多いです。そのような時にどう対応すれば良いのか、上級医の先生の下で指導を受けられる環境はとても素晴らしいです。