臨床研修医

〇 どのようなお子さんでしたか?どのような家庭に育ちましたか?

 外で遊ぶのが好きな子だったような気がします。父はあまりしゃべらず寡黙な人でホンダの社員でした。その影響を受け車系が好きになり、F-1の佐藤琢磨を応援したりゴーカートなどによく連れて行ってもらったりしていました。母は管理栄養士で教育熱心というか、ゲームを買ってくれたりなどやりたいことは色々とやらせてもらえるのですが、勉強面は厳しかった印象です。
 教育には力を入れている家庭だったため、小学校の入学試験を受け、宇都宮大学共同教育学部付属小学校に通っていました。今はあまり弾けないのですが、小学生の頃にはピアノも3~4年程習っていました。小学5、6年生くらいになると中学受験のために塾に通い、東京都内の中高一貫の学校に通わせてもらいました。朝は5時過ぎに起きて6時半くらいの新幹線に乗り、大宮で乗り換えて通学していました。帰宅時間は部活などをやると22時とか23時くらいになることもありました。
 勉強するように言われてはいましたが、自分としては時間も決まっていたわけでもなく、嫌々勉強するという感じではなかったですね。

〇学校の成績はいかがでしたか?

 小学生の頃の成績が良いか悪いかはわかりませんが、中学~高校ではクラスで一桁くらいには入っていたと思います。通学時間が長かったので、電車の中など隙間時間に勉強するようにしていました。
 高校生になると、大学受験のためにと週1回塾に通いましたが、家から遠かったので全科目塾ではなく英語と数学だけ通い、夏季講習を受けたりしていました。ただ、学校がそれなりに進学校だったので授業での勉強でも十分でした。

〇 医師を目指されたきっかけは?

 中学生の頃は進路についてそんなに考えていなかったのですが、もともとスポーツ全般が好きだったこともあり、高校生になった頃にスポーツドクターになりたいなと思ったことがきっかけで医師を目指し始めた気がします。もともとは野球などのスポーツチームのチームドクターに憧れていて、スポーツ選手のための医師になりたいなと思いました。成績が伸び悩んで、一時は他の学部などへ志望変更しかけたこともあったのですが、なんとか現役で医学部に受かることができました。

〇学生時代にはどんな部活動に参加されていましたか?

 小学生の頃は陸上クラブに参加していました。中学生になると、雨天でもできる屋内のスポーツを見学に行き、バドミントンを始めました。中高とバドミントン部に所属し、大会ではそれほど輝かしい成績は残せていませんが、部長も務めるなどまじめに取り組みました。大学でも6年間バドミントン部で部長も務め、団体戦や個人戦ダブルスでベスト8にもなりました。部活以外にも社会人サークルに入っていたので、部活に行って、社会人サークルにも行ってと、毎日のようにバドミントンをしていました。

〇 地元での好物は?

 地元宇都宮には「宇都宮みんみん」という餃子チェーン店があり、美味しいだけでなく、焼き餃子以外にも揚げ餃子や水餃子があるのがいいところです。いつも焼き餃子・揚げ餃子・水餃子とご飯という感じで頼んでいます。

〇 会津中央病院を研修先に選ばれた理由は?

 大学6年での病院実習で、会津中央病院の救命救急センターに2週間実習にきたことがあり、その時に小林センター長をはじめ諸先生方に良くしていただき、面倒をみていただいたということもあって会津中央病院を選びました。
 僕自身、救急志望だったこともあって、第三次救急の病院で且つ研修医の人数が少なく色々と主体的にやらせてもらえる病院ということで選びました。

〇 会津に来てみてどうですか?

 大学1年生の時にスノーボードを始め、会津に来ていたので、雪深いのはそんなに気になりません。新型コロナの影響もあってなかなか出かけられてはいないのですが、温泉もあるのでぜひ行ってみたいなと思っています。

〇 オフの日は何をしていますか?

 オフの日にはバドミントンやスノーボードをしています。それ以外は家でYouTubeを観たり、適宜勉強したりしています。
 趣味のスノーボードでは、大学生の頃は人工ジャンプ台でいわゆるキッカーをしていましたが、働き始めてからは怪我をしないようカービングターンを専門にやっています。雪質の良い裏磐梯の猫魔スキー場がおすすめで、今日は行けると思ったら車で裏磐梯まで行っています。

〇 会津中央病院での研修はどうですか?

 会津中央病院の研修では、患者さんの数に対して研修医の人数が少ないため、必然的に手技の数が多くなることが良いところだなと思っています。救命救急センターではドクターカーにも搭乗できたり、とても研修が充実していると思います。
 研修医が少ない分、指導医の先生方からマンツーマンで指導していただける機会が多いのはすごく良いところだと思っています。また、コメディカルの方も研修医に色々なことを教えてくださるので勉強になりますし、とても話しやすい環境です。

 方言で苦労することはたまにありますね。夜間外来などで患者さんが会津弁で話されていて、半分以上聞き取れなかったこともあります。

〇 思い出深い経験などは?

 意識障害の患者さんだったと思うのですが、走行中のドクターカー内で初めて挿管させてもらったことです。手術室等ではやったことがあったのですが、やはりドクターカー内の揺れの中で色々な手技をすることは大変難しいことなので、それを任せてもらえたという嬉しさと、成功してよかったという安堵感がありました。

〇 今後はスポーツドクターを目指されるのでしょうか?

 スポーツドクターには整形外科志望が多いと思うのですが、大学で学んでいくうちに循環器科や救急科に興味を持ち始め、今では救急科志望になりました。研修を始めてから、救急科から麻酔科よりの救急で、集中治療室やICU、HCUの中で頑張るドクター志望へと変わりつつあります。
 今後は救命科に進み、救命科にプラスするサブスペシャリティーを決めていく必要がありますが、サブスペシャリティーは麻酔科集中治療にしようと思っています。今後の入局先は決めていませんが、このままこちらに残る可能性もありますし、福島県立医大の救急隊に入ることも検討中です。

〇 1日のタイムスケジュール
07:00 起床
08:00 出勤、カルテ確認
08:30 回診、病棟管理
12:00 昼休憩
13:00 手術
16:00 病棟管理
17:00 勉強
20:00 帰宅
00:00 就寝