臨床研修医
子供の頃は、親に言わせると面白くひょうきんでよくしゃべる子だったそうですが、物心がつくにつれて次第に人見知りで恥ずかしがり屋になっていきました。
父は開業歯科医で母は父の仕事の手伝いをしている家庭で育ちました。両親共にとても厳しく、挨拶をしなかったり行儀が悪かったりなどちゃんとしていないと人前でも叱られました。叱られるたびに拳骨や平手打ちをもらい、倉庫に閉じ込められたこともありました（笑）。とても厳しい教育を受けましたが、もちろん今では感謝しています。兄弟は姉と兄、弟の3 人がいます。1 番上の5 才離れた姉は臨床心理士でスクールカウンセラーとして働いていて、3 才上の兄は歯科医師と医師の2 つの資格を持ち、今は自分と同じ研修医1 年目です。また3 才下の弟は家業を継ぐため歯科大学に通っています。兄弟は皆仲が良く、一緒に遊び、怒られて育ちました。今でも仲が良く、また皆で集まれる日が楽しみです。
家の隣は警察署でしたので、姉と兄は剣道を習いに通い、小さい頃に親からは「姉や兄がやっているからやってみないか」と誘われ、何もわからず半ば騙されたように「やる」と言って小学1 年の頃から剣道を習い始めました。剣道の防具は重く打たれると痛いですし、冬でも裸足で寒く練習は辛かったのですが、その分剣道を通して礼儀など人として大切な事を学んだ気がします。高校生になって自分としては剣道を続けて行きたかったのですが、勉強優先のため辞め、どの部活にも属せず、大学生になってからまた剣道をはじめました。中学と大学時代はキャプテンを務めることもありましたし、また、色々な大会に出場して団体戦では全国大会まで進み日本武道館で試合をしたこともあります。
塾には幼稚園の頃から公文式に通い、塾は異なりますが中学生まで通っていました。成績は小学校の頃は良く、恥ずかしながら小学１年から6 年まで学級委員長をやっていました。中学でも成績はまあ良かったのですが、高校では成績は真ん中位とだんだんと悪くなっていき、結果的には大学受験で3 年間浪人してしまいました（笑）。浪人時代は、駿台予備校の医学部コースで2 年間勉強しても受からず、「これ以上は親に迷惑はかけられない」と最後の1 年間は自宅学習をしてやっとこさ医学部に合格できました。支えてくれた親、兄弟に感謝しています。
脳外科医として歩もうと考えていたときに、大学の先生から何箇所が進められた病院の一つに会津中央病院があり、先生からは「症例が多く様々な経験をさせてもらえる」と聞いて面接に訪れて、人の温かさを感じ会津中央病院に決めさせて頂きました。
研修は大学の勉強とは違って、現場での患者さんとの直接の関わりの中で責任の重大さや自分の無力さを痛感することが多いのですが、先生方やスタッフの方々に支えられ教えられ、励まして頂いてとても感謝しています。指導医の先生方から色々と経験をさせて頂いているので大変有難く思っていますし、また、研修医の数は少ないのですが凄く仲が良く、皆良い人でそれがとっても良かったです。
会津中央病院は、先生方やスタッフさんとの距離が凄く近く、すぐに教えて貰える環境で感謝の毎日です。また、スタッフのみなさんがとても優しくて色々と事あるごとに教えて頂いて、看護師さんや他スタッフの皆さんに育てられています。会津の母のような存在を有難く感じています。研修病院の選択先としては、施設も人も良く、みなさん優しいですし是非一度見学にいらして頂ければと思っています。
大学の時に実習で初めて見学した手術が脳外科の手術で、術野が綺麗で術者の先生も上手で憧れて脳外科を志望しました。
実際に会津中央病院で前田副院長先生のもと2 ヶ月間脳外科の研修をして、改めて自分もこの道で頑張りたいと思いました。
しかし、実際に研修した他の科でもそれぞれの良いところを直接肌で感じ、自分には何が向いているのかを考え直させられもしました。
何科に進むにせよ、自分がより多くの患者さんの助けになれたらと思っています。そしていつか会津のみなさんに恩返しできるよう頑張ります。