◇ 耳鼻咽喉科について
耳鼻咽喉科の丸屋信一郎です。平成25年3月まで東京の国際医療福祉大学三田病院の頭頸部腫瘍センターに勤務しておりました。これまでは耳鼻咽喉科のなかでも口腔、咽頭、喉頭、唾液腺などの癌の治療を中心に診療しておりました。進行癌に対しては拡大切除と欠損部に対して再建など10時間以上の大きな手術にも携わる機会もありました。今後も、一般耳鼻咽喉科診療を中心に守備範囲を広げていく予定です。
出身は青森県八戸市で大学も地元の弘前大学ですので生粋の青森県人です。東京で働く前までアメリカ留学期間を除いて青森県内を中心に生活しておりましたので、会津は雪深い土地と聞いておりますが、雪には慣れております。城下町独特の落ち着いた風情、歴史情緒や適度に田舎くさい地方都市的なところが長く暮らした弘前に似ており気に入っております。私の母方の家が会津藩士の末裔で、戊辰戦争に敗れて、斗南に移住した一族でして亡くなった祖父の実家には拝領刀や泣血氈といわれる会津戦争の降伏式の際に用いたといわれる朱色の敷布(一部は祖父、叔父より会津若松市に寄贈されております)など、おそらく先祖が着の身着のまま会津より運び出した数点のものが遺されており、生前はならぬことはならぬが口癖の祖父にかわいがられたせいか、出身地ではありませんが、当地への思い入れも強いものが昔からありましたので、会津で生活できることができて幸せに感じております。
趣味はチェロ演奏、読書、温泉サウナです。チェロは大学のオーケストラから始めまして、早いもので20年以上続けております。こちらでも早速、会津市民オーケストラに入れていただいて、楽しんでおります。読書はもともと特定のジャンルなしの濫読でしたが、芥川賞を受賞した西村賢太氏の「苦役列車」に衝撃を受けて西村氏の作品はもちろん、氏の尊敬する私小説家らの著作や推薦の小説から派生して、さまざまな私小説・純文学作家の小説を最近は愛読しております。好きな作家は色川武大、車谷長吉、水上勉、上林暁、椎名麟三などです。ガタイがいいので体育会系にみられることも多いのですが、このとおり完全な文化系、インドア派の文学中年です。北国の田舎育ちですがゴルフもスキーもしたことがありません。40歳も過ぎましたので健康のため体に負担にならない程度の何かスポーツもはじめてみたいと思っている今日この頃です。
 

丸屋 信一郎 Shinichiro Maruya

診療科:
耳鼻咽喉科
出身:
青森県八戸市
経歴:
平成8年3月: 弘前大学医学部医学科卒業
平成8年4月: 弘前大学医学部耳鼻咽喉科研修医
平成14年3月: 弘前大学医学部大学院卒業、学位取得
平成14年4月: テキサス大学MD アンダーソン癌センター研究員
平成16年10月: 弘前大学医学部耳鼻咽喉科助手、外来医長
平成20年4月: 国際医療福祉大学三田病院頭頸部腫瘍センター(講師)
平成25年4月: 会津中央病院耳鼻咽喉科着任