◇ 心臓血管外科の特徴

平成21年4月から再スタートした科です。循環器病センターの重要な位置にあり、循環器内科との緊密な連携で先天性心疾患(成人)、弁膜症、冠動脈などの心臓疾患、頸動脈から足先までの大動脈、動脈疾患、静脈、リンパ疾患と幅広く治療にあたっています。さらに血管内治療にも積極的に関与し末梢血管はもちろん腹部大動脈瘤へのステントグラフト留置術を施行しており、将来的には胸部大動脈瘤に対するステントグラフト留置術も準備中です。地産地消ならぬ地病地療が目標です。

◇ 研修カリキュラム

心臓血管外科研修は循環期内科研修の中で施行されます。心臓血管外科修練施設であり、また循環器修練施設にもなっています。その中で心臓手術、大血管、血管手術などが主となります。動脈ラインや中心静脈確保など術前操作手技の修得、胸骨正中切開や血管吻合、血栓除去、静脈抜去などの手技から特に重要な術前術後の循環呼吸管理の実践などを研修します。また外科医による血管内治療と外科治療、いわゆるハイブリッド治療の利点などを実感できます。積極的で充実した救命救急センターとタイアップし循環器急性疾患の対応も肌で体験可能です。若手心臓血管外科医も勤務していますので、マンツーマンでの指導(身近な経験談、もちろん苦い失敗談も実感)が有意義です。

◇ 研修医の皆様へ

初期研修の目的の一つとして循環器懇話会、心臓血管外科研究会などでの症例発表があります。循環期内科領域の知識、経験がなければ心臓血管外科医は成り立ちません。糖尿病、脂質異常症、高血圧症などの内科的疾患の基礎も重要です。その点当院での研修は充実されてきました。将来的に外科専門医、心臓血管外科あるいは循環器専門医を取得する上で当院外科、循環器の症例は豊富ですのでかなり有利な条件がそろっています。

 

村松 賢一 Kenichi Muramatsu

心臓血管外科医長

診療科:
心臓血管外科
出身:
福島県立医科大学医学部(平成15年卒)
経歴:
平成15年: 福島県立医科大学医学部卒業
福島県立医科大学心臓血管外科入局
葉山ハートセンター
金沢大学 第一外科
会津中央病院心臓血管外科(平成27年〜)
所属学会:
日本外科学会 専門医
心臓血管外科学会専門医
腹部ステントグラフト実施医
臨床研修指導医
下肢静脈瘤血管内焼却術 指導医
日本外科学会、日本心臓血管外科学会
日本胸部外科学会、日本循環器学会
日本血管外科学会、日本脈管外科学会、日本臨床外科学会