

地域の中核病院として、またがん拠点病院として非常に多くのかつ非常に他種類の症例が集まる病院です。産婦人科の腫瘍・周産期・不妊の各分野において診断から治療まで一貫して診療できるようにしております。初期研修に必要な、分娩数・手術件数は十分すぎるほどあります。また、当院は救命センターがあるため、近医より重篤な患者の搬送も受けており、産婦人科に必要な緊急に対応する能力を養うにも非常に適していると思います。また、良質疾患の代表である子宮筋腫の治療に関し、MRIガイド下における超音波集束装置による治療は日本で6カ所しか行われておりません。治療の幅広さもみることができます。

会津中央病院の産婦人科は、30年以上、地域医療に関わってきました。もう2万人以上の分娩に立ち会い、たくさんの赤ちゃんを取り上げてきています。妊娠・分娩には異常、合併症、感染症などさまざまなリスクがあると思いますが、異常分娩というほどのものは通常ほとんど見られず、だいたいが正常分娩です。切迫早産、流産、早産、それと帝王切開はありますが、糖尿病合併妊娠や、子宮筋腫の合併妊娠、卵巣のう腫の合併妊娠に対しても、分娩前に最適で安全な出産方法をお母さんやご家族と一緒に考え対応しています。

会津中央病院で出産する方は、会津若松市内に限らず、里帰り分娩の他、近隣の喜多方市や会津坂下町、南会津の助産所からの紹介などもあります。会津中央病院では原則としては制限なく、どんな状態の患者さんでも受けるようにしています。以前は福島県内でも、里帰り分娩を制限したり拒否したりといった地域がありましたが、会津中央病院は今までずっと里帰り分娩OKの方針でやってきています。「出来るだけ、全て引き受ける」という考えが、それが会津中央病院産婦人科の方針です。ただし全て受けるからには、一方的に医者に甘えてばかりではだめで、患者さんと共に果たしていきたいと思っています。


武市 和之 Kazuyuki Takeichi
病院長
新生児蘇生法「専門」コースインストラクター
高梨子 篤浩 Atsuhiro Takanashi
産婦人科部長
飯澤 禎之 Yoshiyuki Iizawa
産婦人科部長