心臓血管外科・呼吸器外科 研修プログラム
■ 一般的目標
心臓血管外科及び呼吸器外科の診断と治療に関する基本的知識と技術を習得し、典型的疾患については適切に専門医にコンサルトできるようにする。医師としての基本的態度と知識・技量の習得とともに外科学会認定医と心臓血管外科・呼吸器外科の専門医プログラムを取り入れた基本的外科手技を習得する。
■ 行動目標
  • ・心臓血管外科手術患者の周術期の処置と循環管理の方法を学び取る。
  • 病歴・現症・検査データにより、弁膜症・狭心症・人工弁等の診断ができる。
  • 心臓カテーテル検査・心エコー・心電図の所見を総合的に判定し、術前状態を評価できる。
  • 強心利尿薬・血管拡張剤・抗不整脈薬の特性と適応を把握し、臨床使用法を理解する。
  • 体外循環・大動脈バルーンパンピング法・経皮的心肺補助法の原理を理解し、実際の施行・操作方法を習得する。
  • 胸骨正中切開法を施行し心臓の露出ができる。
  • 開心術術後循環・呼吸管理ができる。
  • ワーファリン・抗血小板剤を用いた抗凝固療法を行うことができる。
  • 大動脈瘤の診断と手術適応を理解する。
  • 梢血管の急性閉塞の診断と血栓除去手術ができる。
  • 閉塞性動脈硬化症の診断と手術適応を知り、人工血管の選択ができる。
  • 深部静脈血栓症及び肺塞栓症の診断と治療方法を理解する。
  • 下肢静脈瘤を診断し、硬化療法・手術療法を施行できる。
  • ・呼吸器外科手術患者の周術期の処置と呼吸管理の方法を学び取る。
  • 胸部レ線像・CT画像より肺癌のステージ分類ができ、手術適応を理解する。
  • 自然気胸を診断し、手術適応を知る。
  • 呼吸機能検査・血液ガス分析を評価し、術前状態を把握できる。
  • 人工呼吸器の操作を習得し、人工呼吸器からの離脱手順を知る。
  • 気管支鏡を用いて、喀痰除去や気道内の検索ができる。
  • 後側方開胸法を施行し、肺を露出できる。
  • 胸腔鏡を用いた胸腔内手術操作を理解し、第一助手ができる。
  • 気胸や胸水に対し、胸腔穿刺及び胸腔ドレナージができる。
  • ・胸部外傷患者の急性期の診断と処置ができる。
  • 外傷性血胸・気胸をレ線像及びCT画像から診断し、胸腔ドレナージができる。
  • 肺挫傷や大血管損傷・心タンポナーデの診断ができる。
  • 肋骨骨折を診断し、必要な処置ができる。
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