循環器科

当院では320列冠動脈CTを導入し、冠動脈などの血管狭窄を簡易的に検査できる機器を導入しています。低侵襲的な検査や治療に心がけながら循環器的な診断を行っています。循環器疾患の治療法には、お薬による治療、カテーテル治療、外科的手術がありますが、当院では個々の症例に基づき、ガイドラインに従い、患者さんにとって最適な治療を提供しています。

また、急性心筋梗塞などの緊急対応が必要な疾患に対しては、救命救急センターと連携して、24時間365日対応しています。また、入院患者には早期から心臓リハビリテーションを提供し、スムーズな社会復帰をサポートしています。心不全に対する多職種チームでの診療や地域との連携にも力を注いでいます。

心筋梗塞

冠動脈が完全に閉塞することにより、心筋に対する血液供給が急激に途絶え、心筋組織が壊死します。これは急性かつ重篤な状態であり、直ちに医療の介入が必要です。

狭心症

冠動脈の狭窄が進行して心筋に対する血液供給が減少するが、完全な閉塞は起きていない状態です。通常、労作などにより心臓の酸素需要が増えたときに、心臓が必要な酸素を得られないことにより、胸痛や息苦しさなど、狭心症発作が起こります。安静になると症状が改善することが特徴的です。

心房細動

心臓の上部である心房が不規則に動く状態です。これらの異常な心臓のリズムは、遺伝的な要因、高血圧、心臓病、喫煙、過度のストレスなど、さまざまな要因によって引き起こされることがあります。

カテーテルアブレーション

不整脈の治療には、薬物療法の他、カテーテルで根治するカテーテルアブレーション（心筋焼灼術）による治療があります。大腿動脈を介して細いカテーテルが挿入し、異常な電気信号を発する部位を特定するために電気的なマッピングを行います。異常な部位が特定されると、電極から高周波電気エネルギーが送られ、その部位の組織を焼灼して除去します。異常な信号が発生する組織を取り除く事で、正常な心臓リズムに回復させる治療です。