PET-CT
PET-CT検査で、がんの早期発見・早期治療を
日本人の3人に1人が「がん」で亡くなる時代
がんは発見が遅れれば大きくなるだけでなく、他の部位へと転移してしまいます。がんが転移していない場合、多くのがんにおいて90%近い患者さんが診断後5年経過しても生存しているという結果が示されていますが、がんが転移するにつれてこの5年生存率は下がっていきます。がんは早期発見・早期治療することが大切です。
PET-CT検査とは
PET-CT検査は、ポジトロン(陽電子)という放射性同位元素を含んだ薬を身体に注射し、体から出る放射線をPET装置で検出し画像化することにより、がんなどの疾患を発見する検査方法です。
がん細胞は正常細胞に比べて、多くのブドウ糖を取り込む性質があります。その性質を利用して、ブドウ糖が多く集まっている場所を機器で検出し、がんを発見するのがPET検査です。ブドウ糖に「放射性同位元素」をつけた薬剤(18F-FDG)を注射すると、この薬もがんの病巣に集まります。薬が集まったところからは放射線が多く放出されるので、それを捕らえて画像化することにより、がんの病巣を見つけ出すことができます。
全身を一度の検査で診ることができ、がんリンパ節転移の有無の判断にも優れているため、病期診断はCTやMRIに比べ特に効果的です。がんが疑われながら他の検査で病巣が発見できない原発不明のがんの診断や、がんの早期発見、病期(進行度)診断、治療効果判定、転移、再発を調べるのに特に重要な検査です。
PET-CT検査の特徴
PET-CT検査でできること
PET-CT検査では、早期の5㎜程度の大きさのがんの発見が可能です。
がん細胞が生まれてから活発に成長するようになるまでには比較的長い時間がかかりますが、一度大きくなると成長・増殖のスピードはどんどん速くなります。
従来のがん検診では、腫瘍の大きさが1㎝程度にならないと発見できませんでしたが、PET検査では、5㎜程度の大きさでの発見が可能です。
PET-CT検査の利点
- より早期のがん発見が可能です
- 良性・悪性の区別や、進行度合いが推定できます
- 一度に全身を撮影するので、がん転移を把握することができます
- 痛みや負担も少なく、短時間で検査が可能です
- 一部の疾患に対しては、検査に保険が適用されます
PET-CT検査の苦手なケース
- 胃や食道などの消化器官粘膜に発生するごく早期のがん
- ごく小さながん細胞が散らばって存在する場合
- 糖を必要としないがん細胞
- 正常でもFDGが集まる臓器:泌尿器科系・脳・心臓・肝臓
- 肝細胞がん、胆道がん、白血病など
PET-CT検査コース
スクロールできます
コース | PET-CT検査のみ | ベーシック | |
---|---|---|---|
画像検査 | PET-CT | ○ | ○ |
消化器系検査 | 便潜血反応検査 | – | ○ |
血液・尿検査 | 血液一般検査 | – | ○ |
腫瘍マーカー (前立腺)PSA | – | ○ (男性) | |
腫瘍マーカー (卵巣・子宮がん等)CA125 | – | ○ (女性) | |
腫瘍マーカー (胃がん大腸がん)CEA | – | ○ | |
腫瘍マーカー (肝がん)AFP | – | ○ | |
腫瘍マーカー (膵臓がん)CA19-9 | – | ○ | |
尿検査 | – | ○ | |
検査料金合計(税込) | 143,000円 | 156,200円 |
検査のお問い合わせ
PET画像診断予約センター
医療機関からのお問い合わせ
電話番号:0242-24-1534
人間ドックのお問い合わせ
電話番号:0242-24-6881
平日のみ(8:30~17:00)
検査予約の空いているに日時をお答えし仮予約しますので、PET予約センターへ直接お電話ください。
その後、検査予約日時を記載した診療情報提供書をFAX願います。(診療情報提供書は当院ホームページからダウンロード可能です。)
検査当日にご持参いただくもの
- 健康保険証並びに各種受給者証
- 検査料金
- 診療情報提供書(原本をお持ちください)
- 検査説明・同意書
- CT・MRI画像データ(CDまたはDVD)など
検査の基本的な流れ
- 絶食・・・検査の5~6時間前は絶食です(糖分を含むものは飲食禁止)
- 注射・・・18F-FDGという薬剤を注射します(静脈注射)
- 安静・・・1~2時間は安静にしてください
- 撮影・・・20~30分程度で撮影します
- 休息・・・30分程安静にしてください
※前日に激しい運動をすると、筋肉に薬が集まってしまうので注意が必要です