第11期会津中央病院・女流立葵杯 挑戦者決定
会津中央病院・女流立葵杯
第11期会津中央病院・女流立葵杯（日本棋院主催、毎日新聞社後援）の本戦トーナメントの準決勝戦と挑戦者決定戦が5月18日(土)、19日(日)に福島県会津若松市「今昔亭」で行われた。第11期会津中央病院・女流立葵杯の予選は2023年10月から始まり、過去最多の91名の女流棋士が参加した。本線トーナメント1回戦を勝ち抜いた牛栄子扇興杯、藤沢里菜女流本因坊、上野梨紗女流棋聖、向井千瑛六段の4名で挑戦手合三番勝負の挑戦権をかけ戦いを繰り広げた。
女流立葵杯挑戦者決定へ「騎士紹介」
向井千瑛六段が牛栄子扇興杯下し挑戦権を得る
挑戦者決定戦は向井千瑛六段が牛栄子扇興杯へ黒中押し勝ちをおさめ、6月15日、16日、17日に行われる上野愛咲美女流立葵杯との挑戦手合三番勝負の挑戦権を獲得た。
向井千瑛六段からのコメント
難しい碁ではありましたが、落ち着いてしっかりと自分の展開に持っていき、自分らしい碁を打つことが出来たかと思います。正直、ここまで勝ち上がれると思っておらず、自分自身びっくりしています。最近は10代20代といった若い世代の棋士の方々がとても強いので、ここまで勝ち上がれて幸運だったと思います。せっかくのチャンスなので、来月までの１ヶ月間、しっかりと体調面を含め準備をして臨みたいと思います。
牛栄子扇興杯からのコメント
布石からどのようにするかいろいろ悩んでいましたが、左上隅のコウのところでおかしくなってしまったかなと思いました。その後、ヨセに入ってからも黒の真ん中をもっと重視するべきでした。真ん中を消すことも大変で悪くなってしまいました。
会津中央病院・女流立葵杯 挑戦手合三番勝負
2024年6月15日、第11期 会津中央病院・女流立葵杯 挑戦手合三番勝負が会津東山温泉 今昔亭（会津若松市）で開催される。上野愛咲美女流立葵杯の3連覇となるか、向井千瑛六段は初タイトルを獲得できるのか、見どころが満載である。
挑戦手合三番勝負
女流棋戦の一つである会津中央病院・女流立葵杯は、2014年に会津中央病院杯・女流囲碁トーナメント戦として誕生した。現在は、挑戦手合三番勝負（タイトル保持者（前回優勝者）と挑戦者とが対戦し、その勝者を新しいタイトル保持者とする）方式の棋戦となっている。立葵杯は、女性棋士の地位向上と囲碁の普及を目的として設立されたタイトル戦で、日本国内外のトップレベルの女性棋士が参加しています。
| 対局日 | 対局場 | |
| 第1局 | 6月15日（土） | 今昔亭（福島県会津若松市） |
| 第2局 | 6月16日（日） | 今昔亭（福島県会津若松市） |
| 第3局 | 6月17日（月） | 今昔亭（福島県会津若松市） |
名称：会津中央病院・女流立葵杯
主催：日本棋院
後援：毎日新聞
協賛：一般財団法人 温知会
協力：関西棋院、福島民報社、日本棋院福島県支部連合会
タイトルホルダー：上野愛咲美女流立葵杯
優勝賞金：700万円
女流棋戦について
| タイトル名 | 概要 |
| 女流本因坊戦 | 女流棋士の中で最も権威あるタイトルの一つ。本因坊戦は男女共通のタイトル戦ですが、女流本因坊戦は女性棋士専用の大会であり、非常に高い評価を受けています。 タイトルホルダー：藤沢里菜女流本因坊 優勝賞金：550万円 |
| 女流名人戦 | これもまた非常に権威のあるタイトルで、毎年日本のトップ女流棋士が競い合います。女流名人の称号は、その年の最も優れた女性棋士に与えられます。 タイトルホルダー：藤沢里菜女流本因坊 優勝賞金：1000万円 |
| 女流棋聖戦 | 1997年に誕生した、歴史とともに権威のある女流タイトル戦の一つです。前年度の戦いでは、囲碁界初の10代対決（上野梨紗二段－仲邑菫三段）が話題を呼んだ棋戦です。 タイトルホルダー：上野梨紗女流棋聖 優勝賞金：500万円 |
| 扇興杯女流囲碁最強戦 | 2015年に誕生した女流棋戦の一つで、他の多くの棋戦では挑戦手合制を採用していますが、扇興杯女流囲碁最強戦では前回優勝者も含めたトーナメント方式で争われます。 タイトルホルダー：牛栄子扇興杯 優勝賞金：800万円 |
| テイケイグループ杯 女流レジェンド戦 | 出場資格が45歳以上かつ女流棋戦タイトル獲得経験棋士、開催前年の七大タイトル戦の獲得賞金ランキング上位女流棋士のみと決められている棋戦になります。2021年に誕生した日の浅い棋戦ではありますが、女流囲碁界をけん引してきたトップ棋士が集う棋戦です。 タイトルホルダー：小林泉美女流レジェンド 優勝賞金：200万円 |
