胸腔鏡手術とはどんな手術法なのか

胸腔鏡手術とはどんな手術法なのか

胸腔鏡手術の実際

胸腔鏡手術は全身麻酔下に行われます。麻酔は左右分岐肺換気法(右肺と左肺を別々に換気できる)を用います。手術側の肺には空気を送らないため胸腔内に癒着がなければ風船がしぼむように虚脱してしまうため、胸腔の中に空間ができます。この胸腔内の空間を利用して手術が行われます。(図6)(図7)は肺癌に対する手術風景ですが、図7 上は胸腔鏡下での手術で図6 のようにモニターを見ながら手術を行います。図6下は通常開胸下での手術です。約20cm 程の開胸で直接肺を見て手術をします。ピンクに見えるのは肺です。テレビモニターには左の胸腔内風景が写しだされており、これを見ながらあたかも拡大鏡を通して見ているように極めて精密な手術ができます。

胸腔内にビデオカメラや手術器械(いずれも植木屋さんが使うような細くて長い道具)を挿入するために、図7 上・図8 のように1.5~2cm の切開を3 ヶ所おき、肺と取り出す為の3~4cm 程の切開を一ヶ所設けます。図6 はトラカールから胸の中に挿入したビデオカメラで左胸腔内を観察し手術をしている風景です)このようにして患者さんの病気に合わせた、身体をなるべく壊さないような手術を行います。(図5 左)は通常開胸手術と胸腔鏡手術(図5 右)での胸の傷の比較です。胸壁損傷が少ないことが判ります。図5中の胸筋温存開胸は、負担軽減の為に1994 年代に考案された方法です。以上の経緯を経て現在の胸腔鏡手術に至っています。

    

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