脳動脈瘤とは
脳動脈瘤
脳動脈瘤とは
脳動脈瘤とは、脳の血管壁が瘤状に変化したものです。大きさは1~2mm程度の比較的小さなものから、30mmを超える大きなものまで様々です。動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血となり、くも膜下出血を発症した半数以上の患者さんに重篤な後遺症を残します。最近の研究では、大きさや性状、発生した部位により、どのような部位に出来た脳動脈瘤が破綻しやすいのか、分かってきています。
症状
破裂しない限りは、通常無症状です。ただし、大きな動脈瘤になると動脈瘤の部位に応じた圧迫症状が起こって、頭痛やめまい、眼の症状(視力低下、物が二重に見える)などを出す場合があります。
3D-CTA(3D-CT angiography)
造影剤を経静脈的に投与して撮影します。造影剤注射後も日常生活に制限はなく患者さんにかかる負担は小さい検査です。
MRA
脳血管造影や3D-CTAと比較して造影剤不要の侵襲の小さい検査です。脳ドックでの脳動脈瘤スクリーニングに用いられます。
治療
治療は、開頭術(クリッピング術)血管内治療(コイル塞栓術)があります。当院では、患者さんの年齢や動脈瘤の部位や形、大きさなどを考慮し、どちらかの治療に片寄る事なく最も最適な治療を選択する事が出来ます。