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災害派遣医療チーム「DMAT」を派遣

災害関連死を防げ
会津中央病院 DMAT 被災地へ

能登半島地震

 2024 年1月1日16時10分、石川県能登地方の深さ約15 km でM7.6の地震が発生した。日本海側の沿岸には広範囲に大津波警報を発表し、石川県の輪島港では1.2メートル以上の津波を観測、一部の沿岸部で住宅被害も出た。能登半島地震の被害は、建物の損壊、道路の亀裂、土砂崩れなどが報告され、多くの地元住民の方々が避難を余儀なくされている。救助隊や関連機関が迅速に対応し、被災者の救助や避難所の開設が行われているが、被害状況が進行中であるため、まだまだ正確な被害状況はまだ完全には把握されていない。

災害派遣医療チーム DMAT

 会津中央病院は2024年1月5日、DMATの派遣要請を受け、同日隊員5名の派遣を決定した。翌日1月6日~1月9日にかけて、石川県輪島市にある市立輪島病院へ病院支援に入り、DMAT 病院支援指揮所 情報班としての本部活動及び自衛隊航空機を使用した広域搬送の病院・臨時ヘリポート間の陸路搬送を実施した。

 災害派遣医療チーム DMATはdisaster medical assistance teamの頭文字をとって略して「DMAT」と呼ばれている。医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームである

被災地に向かったDMAT隊員

道路状況について

道路の陥没や建物の倒壊が目立つ

1月7日、輪島市内の市立輪島病院の病院支援及び、情報活動をミッションとして輪島市へ向かった。輪島市内は道路の陥没、家屋の倒壊、電柱の倒壊に伴い、車両の走行にはまだまだ危険が伴う状態であった。パンクや立ち往生のリスクが非常に高く、低速での走行が必要であった。通常1時間ほどの距離が4〜5時間ほどかかる状況だったという。

主な活動

日時主な内容
2024.1.5福島県内 DMAT 派遣要請
会津中央 DMAT 隊員 5 名を派遣決定
2024.1.6会津中央 DMAT隊 会津中央病院を出発
能登医療圏 DMAT 活動拠点本部へ
(七尾市:公立能登総合病院)
2024.1.7輪島医療福祉調整本部へ(輪島市役所)
市立輪島病院にて病院支援業務、情報収集活動
2024.1.8患者搬送支援(広域医療搬送)
2024.1.9患者搬送支援(広域医療搬送)
市立輪島病院での活動を終了し会津中央病院へ帰院
公立能登総合病院
DMAT活動の様子
各都道府県からのDMAT隊が集結

広域医療搬送

 広域医療搬送SCUは(Staging Care Unit:航空搬送拠点臨時医療施設)及び航空機において、患者の症状の安定化、搬送トリアージ、機内での患者の症状監視と処置を行う。

 今回の主なミッションは、自衛隊が所有する航空機(CH 47)での広域搬送時に病院・臨時ヘリポート間の陸路搬送を担当した。DMAT全体としては1/8に15名、1/9に30名の広域搬送を実施している。

CH 47

2024年1月9日 4日間の活動を終えて無事に帰院